証券金融 用語集 <か行>
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- 回転日数
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新規建てから返済までを1回転とした場合の、1回転に要する平均日数を示した指標。回転日数が小さければ、信用取引で頻繁に売買が行われていることを意味し、売買の活況度合を計る指標の一つとされる。計算式は下記の通りとなる。
回転日数=((融資残高株数(5営業日合計)+貸株残高株数(5営業日合計)) ÷ 5 × 2) ÷ ((融資新規株数(5営業日合計)+融資返済株数(5営業日合計+貸株新規株数(5営業日合計)+貸株返済株数(5営業日合計)) ÷ 5)
- 買戻し
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信用売りの返済方法の一つで、信用売りを行っている投資家が、反対売買(買い約定)により信用売りを返済すること。
- 確報
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証券金融会社が申込日翌営業日の11時頃を目途に公表している銘柄毎の融資残高、貸株残高、差引残高を指す。追加申込み(翌朝訂正)の受付が済み、最終的に確定した残高であることから「確報」と呼ぶ。
- 貸株代り金
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貸借取引において証券会社が証券金融会社に貸株(新規)申込みを行った際に、貸株の担保として受入れる当該貸付株式の価額(貸借値段×株数)に相当する金銭のこと。貸株代り金は、貸付実行日に証券取引所の決済機構を通じて証券金融会社が受入れる。
- 貸株代り金金利
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貸株を受けている証券会社が差し入れた貸株代り金に対し証券金融会社が支払う金利のこと。
- 貸株残高
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制度信用取引の売りの決済に必要な株式を証券会社が貸借取引を利用して調達(貸株)した場合の当該数量。
参照:
- 貸株超過銘柄
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貸株残高が融資残高を上回った(超過した)銘柄のこと。「株不足銘柄」ともいう。証券金融会社は、貸借申込み終了後に生じた貸株超過銘柄および超過株数を「貸株超過銘柄一覧」として公表し、翌営業日の午前中に追加申込み(前日の申込みの取消しを含む)を受け付けて、超過株数の減少を図ると同時に、品貸し申込みを受け付けて超過株数にかかる株式調達を行う。
- 貸株料(貸借取引貸株料)
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証券金融会社が貸株先証券会社から一律徴収する貸株にかかるコストのこと。品貸料が貸株超過銘柄にかかるコストである一方、貸株料は全ての銘柄にかかる売り方コストである。
参照:
- 借株代り金
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品貸取引において証券金融会社が品貸先から株式等を借り入れる際に、借株の担保として差し入れる当該借入株式の価額(貸借値段×株数)に相当する金銭のこと。借株代り金は、借入実行日に証券取引所の決済機構を通じて証券金融会社が差し入れる。
- 借株代り金金利
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証券金融会社が差し入れた借株代り金に対し品貸先が支払う金利のこと。
- 期日(弁済繰延期限)
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貸借取引、信用取引を弁済しなければならない返済期日のこと。貸借取引の返済期日は原則として貸付日の翌日だが、貸付日より6ヵ月先まで返済期日を延長することができる。制度信用取引の期日は6ヶ月である一方、一般信用取引の期日は証券会社と投資家の間で合意した内容による。
- 逆日歩
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品貸料率のこと。品貸料率(逆日歩)は品貸入札により決定した1株当たりの株式等の貸付料(借入料)のことを指す。証券金融会社は貸株超過銘柄について、品貸入札により超過株数の調達を行うが、この品貸入札では銘柄ごとに料率の低い品貸入札から優先して採用し、落札した申込みの中で最も高い料率を品貸料(逆日歩)として決定する。決定した品貸料(逆日歩)に品貸日数および貸株数量をかけた金額を、証券金融会社はその銘柄の貸株先証券会社より徴収し、融資先証券会社および品貸落札先に支払う。
なお、貸借取引で決定した品貸料(逆日歩)は制度信用取引にも一律適用され、その銘柄について、制度信用取引を行っているすべての売り顧客は支払わなければならず、またすべての買い顧客は受け取ることができる。
- 食い合い
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信用取引および貸借取引において、証券会社や証券金融会社が、買い方から担保として預かった買付株式を売り方への貸付株式に充当し、また、売り方から担保として預かった売却代金を買い方への貸付資金に充当することで、資金調達額および株式調達額を相殺すること、またはその相殺部分のこと指す。信用取引においては「社内対当」ともいう。
- 決算差金
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貸借取引対象銘柄(制度信用銘柄)に付随する配当金等が発生した場合に行う金銭処理の額をいう。証券金融会社は、貸株利用証券会社から配当金相当額(発行会社が支払う配当金額より源泉徴収税相当額を控除した金額)を受け取り、融資利用証券会社に対しこれを支払う金銭処理を行う。制度信用取引においても同様の処理が行われ、全ての売り方から徴収された決算産金が全ての買い方に支払われる。
参照:
- 現引き
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信用買いの返済方法の一つで、信用買いを行っている投資家が、証券会社に信用買い株式の買付代金相当額の金銭を引き渡して当該株式を引き取る(現物保有する)こと。
- 現物取引
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株式売買を行う際に、手持ちの資金を使って株式を買い入れる、または保有する株式を売却する取引方法のことをいう。
参照:
- 権利処理
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貸借取引対象銘柄(制度信用銘柄)に付与された剰余金の配当金や、株式分割等による株式を受ける権利または新株予約権等(追加発行された株式を株主として受ける権利等のこと)を証券金融会社が貸株を受けている証券会社(売り方)から提供され、融資を受けている証券会社(買い方)に移転する処理をいう。その処理方法は、配当金のように金銭授受(決算差金)を行うものや、新株予約権等のように権利入札と呼ばれる入札により処理するものなど、付与される権利の内容によって定められる。
証券金融会社は、権利付売買最終日において貸株に充当していない融資担保株式について、証券金融会社を株主として報告することにより権利を確保する(融資超過の場合)。しかし貸株充当分については、貸株を受けている証券会社は株式を売却してしまっており、その権利を確保することはできないため、権利処理によって調整される。
- 権利処理価額
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貸借取引対象銘柄(制度信用銘柄)に付与された株式分割等による株式を受ける権利や新株予約権等(追加発行された株式を株主として受ける権利等のこと)を権利処理により金銭換算する場合の1株当りの価格のこと。融資残高が貸株残高を上回っている場合は、当該融資超過部分について証券金融会社が確保した権利を対象に、融資を受けている証券会社から引受申込みを受ける。すべて引受申込みにより消化された場合には算式(1)により、また残余が生じた場合には、その残余分の権利を入札により売却処分(貸株超過の場合は買い入れ)して算式(2)より算出する(以下、融資超過の場合で記載)。
- 新株引受申込みにより全株消化した場合
旧株式の権利付売買最終日の最終値段 -〔旧株式の権利付売買最終日の最終値段 + 払込額※〕÷(1+新株式割当率)・・・(1)
※払込額・・・新株1株の有償払込額 × 新株割当率
- 売入札を行った場合
落札総代金/落札株数 × 新株割当率・・・(2)
- 新株引受申込みにより全株消化した場合
- 権利入札
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貸借取引対象銘柄(制度信用銘柄)に付与された株式分割等による株式を受ける権利や新株予約権等(追加発行された株式を株主として受ける権利等のこと)を権利処理により金銭に換算する場合において、融資超過部分について証券金融会社が確保した権利を売却処分(貸株超過の場合は買い入れ)するための入札のこと。
- 現渡し
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信用売りの返済方法の一つで、信用売りを行っている投資家が、信用売り株式と同種同量の株式を証券会社に引き渡して、信用売付代金相当額の金銭を受け取ること。
- 更新差金
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貸借取引は貸付実行日の翌日が返済日であるが、証券会社が返済申込を行わなければあらためて借入れ申込みを行ったものとみなし、これを返済申込みが行われるまで毎日繰返すこととなる。その際にこの毎日の貸付けは各日の貸借値段(株価)により行われるため、日々の貸借値段の変動により融資金額、貸付株式の価額(貸株代り金の金額)が変動する。そのため、証券金融会社と証券会社との間では、この貸借値段の変動に伴う融資金額または貸付株式の価額の増減分を毎日次のように授受しており、これを更新差金という。
融資の場合 貸株の場合 株価値上りの場合 貸増し 貸株代り金の追加徴収 株価値下りの場合 一部返済 貸株代り金の一部返済