か行
買戻し
信用売りを行っている投資家が、反対売買(信用売りの買戻し)により信用売りを返済すること。
期日(弁済繰延期限)
貸借取引、信用取引を弁済しなければならない期日のこと。貸借取引の期日は原則として貸付日の翌日だが、6ヵ月まで期日を延長することができる。制度信用取引の期日は6ヶ月、一般信用取引の期日は証券会社と投資家の間で合意した内容による。
権利処理
貸借対象銘柄に付与された配当金や新株予約権等(追加発行された株式を株主として受ける権利等のこと)を証券金融会社が貸株を受けている証券会社に提供させ、融資を受けている証券会社に移転する事務処理のこと。
証券金融会社に差入れられた融資担保株券等は投資家が信用取引で買付けたものであるから、これに付与される権利は投資家が取得することができ、これらの株券を借りている者は、本来の所有者に権利を提供しなければならないことから、このような処理が行われる。融資担保株券のうち貸株に充当していない株券は証券金融会社が保有しているため、証券金融会社が融資を受けている証券会社に代って権利を確保する。
しかし貸株充当分については、貸株を受けている証券会社は株券を売却してしまっており、その権利を提供することはできないため、実際には現金配当金以外の権利も金銭に換算して授受される。
証券金融会社に差入れられた融資担保株券等は投資家が信用取引で買付けたものであるから、これに付与される権利は投資家が取得することができ、これらの株券を借りている者は、本来の所有者に権利を提供しなければならないことから、このような処理が行われる。融資担保株券のうち貸株に充当していない株券は証券金融会社が保有しているため、証券金融会社が融資を受けている証券会社に代って権利を確保する。
しかし貸株充当分については、貸株を受けている証券会社は株券を売却してしまっており、その権利を提供することはできないため、実際には現金配当金以外の権利も金銭に換算して授受される。
参照:権利処理価額
権利処理価額
貸借銘柄に付与された新株予約権等(追加発行された株式を株主として受ける権利等のこと)を金銭に換算する場合の1株当りの価格のこと。融資残高が貸株残高を上回っている場合は、証券金融会社が確保した権利を対象に、融資を受けている証券会社から引受申込みを受け、すべて引受申込みにより消化された場合には算式(1)により、また残余が生じた場合には、その残余分の権利を入札により売却処分して算式(2)より算出する。
(1)引受申込みにより全株消化した場合
旧株券の権利付売買最終日の最終値段 -〔旧株券の権利付売買最終日の最終値段 + 払込額※〕÷(1+新株式割当率)…(1)
※払込額…新株1株の有償払込額 × 新株割当率
※払込額…新株1株の有償払込額 × 新株割当率
(2)売入札を行った場合
落札総代金/落札株数 × 新株割当率…(2)
参照:権利処理
更新差金
貸借取引は貸付実行日の翌日が返済日で、証券会社が返済申込を行わなければあらためて借入れ申込みを行ったものとみなし、これを毎日繰返すしくみになっているが、この毎日の貸付けはその日の貸借値段により行われる。このため、申込みとは無関係に貸借値段の更新により融資金額、貸付株券の価額(貸株代り金の所要額)が変動する。そこで、証券金融会社と証券会社との間では、この貸借値段の更新に伴う融資または貸付株券の価額の増減分を毎日次のように授受しており、これを更新差金という。
融資の場合 | 貸株の場合 | |
株価値上りの場合 | 貸増し | 貸株代り金の追加徴収 |
株価値下りの場合 | 一部返済 | 貸株代り金の一部返済 |